InDesignでテキストの回り込みについてお探しですね。

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写真の形に合わせて文字をよける!InDesign「テキストの回り込み」の設定と解除

InDesignで写真と文章を組み合わせるとき、画像の上に文字が重なって読みにくくなったり、写真の輪郭に沿って自然に本文を流したくなったりすることってありますよね。

そんなときに使うのが「テキストの回り込み」です。

この記事では、基本の設定方法から、写真の形に沿わせるコツ、解除方法、うまく反映されないときの確認ポイントまで、分かりやすく解説していきます。

1. InDesignの「テキストの回り込み」って何?写真と文字を自然に配置する基本機能

InDesignの「テキストの回り込み」は、画像や図形を避けるように、本文テキストの流れを自動で調整してくれる機能です。

雑誌やカタログ、パンフレット、チラシなどで、写真の横に文章をきれいに配置したいときによく使われています。

ただ画像と文字を並べるだけじゃなくて、写真の形や余白に合わせて文字をよけられるので、紙面全体に動きが出て、読みやすさとデザイン性を両立しやすくなるんですね。

たとえば、長方形の写真を本文の中に置いた場合、何も設定していないと、テキストフレームと画像が重なって、文字が写真の上にかぶってしまうことがあります。

そこでテキストの回り込みを設定すると、文字が画像の外側に自動で逃げてくれるので、画像と本文の関係がスッキリ整理されます。

特にInDesignは、冊子やカタログのようにテキスト量が多い制作物に強いソフトなので、回り込みを使いこなすとページレイアウトの効率がグッと上がりますよ。

テキストの回り込みには、大きく分けて2つのパターンがあります。

1つ目は、**画像の四角い外枠に沿って文字をよける方法**。

これは最も基本的で、角版写真や図表の配置に向いています。

2つ目は、**写真や切り抜き画像の形に合わせて文字を回り込ませる方法**。

人物写真や商品写真など、背景を切り抜いた画像を使うときに効果的です。

写真の輪郭に沿って本文が流れると、単調な紙面になりにくくて、視線誘導もしやすくなります。

ただし、回り込みは便利な反面、設定対象を間違えると「思った場所で文字が避けない」「余白が狭すぎて読みにくい」「解除したつもりなのに文字が戻らない」といったトラブルも起こります。

基本的には、**回り込ませたいテキストではなく、文字をよけさせる原因となる画像やオブジェクトを選択して設定する**、と覚えておくと理解しやすいですよ。

2. テキストの回り込みを設定する手順と、写真の形に合わせる方法

テキストの回り込みを設定するには、まずInDesign上で回り込みの対象にしたい写真や図形を選択します。

次に、メニューから「ウィンドウ」→「テキストの回り込み」を開いて、表示されたパネルで回り込みの種類を選びます。

よく使うのは「**境界線ボックスで回り込む**」と「**オブジェクトのシェイプで回り込む**」の2つです。

四角い写真なら境界線ボックス、切り抜き写真や変形オブジェクトならオブジェクトのシェイプを選ぶといいでしょう。

境界線ボックスで回り込む

これは、画像フレームの四角い外枠を基準に文字をよける設定です。

写真そのものが長方形で、カタログの商品写真やプロフィール写真のように整然と配置したい場合に向いています。

オブジェクトのシェイプで回り込む

こちらは、画像やパスの形状をもとに文字を回り込ませる設定です。

人物のシルエット、丸く切り抜いた写真、ペンツールで作成した自由な形のオブジェクトなどに使うと、写真の形に沿った自然な文字組みができます。

写真の形に合わせて文字をよけるコツ

写真の形に合わせて文字をよけたい場合は、画像の状態も重要です。

背景が残った普通の四角い写真では、InDesignが写真内の人物や商品だけを自動で正確に判断できるとは限りません。

Photoshopなどで背景を透明にしたPNGやPSDを配置したり、クリッピングパスを持つ画像を使ったりすると、輪郭に沿った回り込みが設定しやすくなります。

InDesign側では、「輪郭オプション」からアルファチャンネルやクリッピングパスなどを選べる場合があって、画像データに含まれる透明部分やパス情報を基準にできます。

オフセットの調整を忘れずに

回り込みを設定したら、必ず「**オフセット**」の数値も調整しましょう。

オフセットとは、画像と文字の間に設ける余白のことです。

余白が少なすぎると、文字が写真に近づきすぎて窮屈に見えます。

逆に広すぎると、本文の行が短くなって、ページ全体に不自然な空きが生まれることがあります。

上下左右を個別に調整できるので、写真の位置や本文の流れに合わせて、読みやすい距離を探すことが大切です。

基本的な流れを整理すると、こんな感じです。

1. 回り込ませたい写真または図形を選択する
2. 「ウィンドウ」→「テキストの回り込み」でパネルを開く
3. 回り込みの種類を選び、必要に応じて輪郭オプションを設定する
4. オフセットで写真と文字の余白を調整する
5. 実際の本文を見ながら、行の乱れや読みにくさを確認する

この手順を押さえておくと、角版写真にも切り抜き写真にも対応しやすくなりますよ。

特に初心者のうちは、最初から複雑な形状に沿わせようとするより、まず四角い画像で回り込みの動きを確認して、その後に写真の輪郭に沿った設定へ進むと理解しやすいです。

3. 回り込みを解除する方法と、一部のテキストだけ影響を受けないようにする設定

回り込みの解除方法

テキストの回り込みを解除したい場合は、設定した写真やオブジェクトを選択して、「テキストの回り込み」パネルで「**回り込みなし**」を選択します。

これで、その画像が原因で避けていた文字は通常の流れに戻ります。

ポイントは、**解除するときもテキストフレームではなく、回り込みを設定している画像や図形を選ぶこと**です。

文字側を選択しても、原因となるオブジェクトに設定が残っていれば、本文は引き続き影響を受けてしまいます。

複数の画像に回り込みを設定している場合は、どのオブジェクトが本文に影響しているのか分かりにくくなることがあります。

そんなときは、画像を一つずつ選択してテキストの回り込みパネルを確認してみてください。

パネル上で回り込みアイコンが有効になっていれば、そのオブジェクトが文字の流れに影響しています。

レイアウトが崩れたように見える場合でも、実際には意図しない小さな図形や透明オブジェクトに回り込みが残っているケースもあるので、注意が必要です。

特定のテキストだけ影響を受けないようにする

また、特定のテキストフレームだけ回り込みの影響を受けないようにしたい場合は、「**テキストの回り込みを無視**」を使います。

対象のテキストフレームを選択して、「オブジェクト」→「テキストフレーム設定」を開き、「テキストの回り込みを無視」にチェックを入れると、そのテキストフレームは周囲の回り込み設定に影響されなくなります。

見出し、キャプション、ページ番号、背景上の短い説明文など、本文とは別の扱いにしたい文字要素に便利です。

この設定は、写真の近くにキャプションを置くときにも役立ちます。

本文は写真を避けて流したいけれど、写真の下にある短い説明文だけは指定位置に置きたい、という場面ってよくありますよね。

その場合、本文には回り込みを効かせて、キャプション用のテキストフレームには「テキストの回り込みを無視」を設定すると、レイアウトの自由度が高くなります。

解除や無視の使い分けは、次のように考えると分かりやすいです。

– **画像そのものの回り込みをやめたい場合**→「回り込みなし」
– **特定のテキストだけ影響を受けないようにしたい場合**→「テキストの回り込みを無視」
– **一時的に確認したい場合**→対象オブジェクトを選択してパネルの設定状態を見る

回り込みは、設定することだけでなく、解除や例外設定まで理解して初めて実務で使いやすくなります。

紙面全体の本文を整える機能として使いながら、見出しやキャプションなどの細かな文字要素には必要に応じて例外を作ると、安定したレイアウトを組みやすくなりますよ。

4. うまく回り込まないときの確認ポイントと、読みやすく仕上げるコツ

回り込みが反映されないときのチェックポイント

テキストの回り込みを設定したのに反映されない場合は、まず選択している対象を確認しましょう。

InDesignでは、基本的に「**文字を避けさせたい画像や図形**」に回り込みを設定します。

テキストフレームを選択して設定しているつもりでも、実際には意図した画像に設定できていないことがあります。

また、写真が本文のテキストフレームと重なっていない場合は、見た目上の変化が分かりにくいこともあります。

次に確認したいのが、**テキストフレーム側の設定**です。

前述の「テキストの回り込みを無視」がオンになっていると、そのテキストフレームは画像の回り込み設定を受けません。

過去に作成したデータを流用している場合や、テンプレートを使っている場合は、知らないうちにこの設定が入っていることがあります。

本文だけ回り込まない、特定の段落だけ動きが違うと感じたら、テキストフレーム設定を確認すると原因を見つけやすくなります。

レイヤーや重なり順も要チェック

レイヤーや重なり順も確認ポイントです。

InDesignには環境設定として、テキストの回り込みが下にあるテキストだけに影響するようにする項目があります。

この設定が有効な場合、画像より前面にあるテキストには回り込みが効かないことがあります。

通常のレイアウトでは問題にならないことも多いですが、複雑なページやテンプレートでは、オブジェクトの重なり順によって結果が変わるので注意が必要です。

写真の形に合わせた回り込みの注意点

写真の形に合わせた回り込みでは、輪郭が細かすぎると本文が読みにくくなる場合があります。

人物の髪の毛や商品の細部まで文字が入り込むと、見た目は凝っていても行の長さがばらついて、読み手に負担をかけることがあります。

デザインとして自然に見せるには、輪郭ぴったりではなく、**少し余白を広めに取って、文字の流れが極端に乱れないようにすること**が大切です。

回り込みは装飾ではなく、読みやすさを支える組版機能として考えると失敗しにくくなります。

仕上げの確認はPDFで

仕上げの段階では、画面上の見た目だけで判断せず、**PDFに書き出して確認する**ことをおすすめします。

InDesign上では問題なく見えていても、行末の詰まり、短すぎる行、写真との距離感はPDFや印刷イメージで見たほうが分かりやすいからです。

特に印刷物では、写真と文字が近すぎると窮屈に見えやすいので、実寸表示や試し刷りで確認すると安心です。

まとめ

最後に、テキストの回り込みはInDesignの基本機能でありながら、レイアウトの完成度を大きく左右する重要な設定です。

四角い写真を避ける基本操作から始めて、慣れてきたら切り抜き写真やパスを使った回り込みに挑戦すると、紙面表現の幅がグッと広がります。

設定と解除、例外処理、余白調整をセットで覚えておけば、写真の形に合わせて文字をよけるレイアウトを安定して作れるようになりますよ。

ぜひこの記事を参考に、読みやすくて美しいレイアウト作りに挑戦してみてください!

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