InDesignでページを追加する方法をお探しですね。
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InDesignのページ管理!追加・削除・移動と、別ファイルへのページコピー方法
カタログやパンフレット、マニュアルなどをInDesignで作っていると、「ここに2ページ追加したい」「この企画ページは要らなくなった」「章の順番を入れ替えたい」といった場面がよく出てきますよね。
さらに、過去に作った別のファイルから一部だけ持ってきて使いたいこともあるでしょう。
この記事では、InDesignでページを追加・削除・移動する基本操作から、別ファイルへのページコピー方法、そして作業前に知っておきたい注意点まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
まずは「ページパネル」を使いこなそう
InDesignでページを管理するとき、中心になるのが**「ページ」パネル**です。
いつもは画面の右側に表示されていますが、見当たらないときは上部メニューの「ウィンドウ」→「ページ」で表示できます。
ページパネルを開くと、今のドキュメントに含まれているページがサムネイル(小さな画像)で並んでいます。
見開きページなのか、単ページなのか、どの親ページが適用されているのかも一目で確認できます。
本文の編集画面だけを見ているとページ全体の構成が把握しづらいので、ページを増やしたり減らしたりする前には、まずページパネルで全体の並びをチェックする習慣をつけておくと安心です。
親ページって何?
ページパネルの上の方に「親ページ」、下の方に実際のドキュメントページが表示されています。
親ページは、以前「マスターページ」と呼ばれていたもので、ページ番号(ノンブル)、柱(ページ上部や下部に入る見出し)、背景、共通の罫線など、複数ページに共通して使う要素をまとめて管理するための仕組みです。
ページを増やしたり減らしたりしたときに、意図していない親ページが適用されていると、ページ番号やレイアウトの一部が崩れて見えることがあります。
ページ管理は単にページ数を変えるだけの作業ではなく、親ページ、ページ番号、見開き設定、セクション設定まで含めて確認する作業だと考えておくと、トラブルを減らせます。
見開き設定に注意
特に冊子データでは「見開きページ」が有効になっていることが多く、左ページと右ページで余白や柱の位置が違う場合があります。
そのため、ページを1枚だけ追加したつもりでも、それ以降の左右ページが入れ替わってしまい、デザイン全体に影響することがあるんです。
たとえば、左ページ用の親ページが右ページに適用されると、ページ番号の位置や余白が不自然になってしまいます。
作業前にはドキュメント設定で「見開きページ」が有効になっているかどうかを確認し、ページを増減した後は、数ページ先までレイアウトを見直すようにしましょう。
ページの追加方法と削除方法
ページを追加する
InDesignでページを追加する基本的な方法は、ページパネルのメニューから**「ページを挿入」**を選ぶ方法です。
追加するページ数、挿入する位置、適用する親ページを細かく指定できるので、冊子の途中に複数ページを追加したいときにとても便利です。
たとえば、10ページ目の後に2ページ分の新しい企画ページを入れたい場合は、挿入位置を「10ページの後」に設定して、必要な親ページを選んで実行します。
ページパネル下部の新規ページアイコンをクリックして追加する方法もありますが、細かい位置や親ページを指定したいときは、メニューから挿入する方が確実です。
追加後の確認ポイント
ページを追加した後は、単に白紙ページが増えたかどうかだけでなく、以降のページ番号や見開きの左右が意図どおりになっているかを必ず確認しましょう。
自動ページ番号を使っている場合、基本的にはページ番号が自動で再計算されますが、セクション設定で開始番号を指定しているドキュメントでは、思わぬ番号のずれが起きることがあります。
また、目次、索引、相互参照などを使っている場合は、ページ追加後に更新作業が必要になることもあります。
ページ追加はレイアウトの起点を変える操作なので、本文量や画像の位置だけでなく、関連する自動機能にも目を向けておく必要があります。
ページを削除する
ページを削除する場合は、ページパネルで削除したいページを選択して、ゴミ箱アイコンをクリックするか、パネルメニューから「ページを削除」を実行します。
複数ページをまとめて削除したいときは、Shiftキーを使って連続したページを選択するか、Ctrl(Mac:Command)キーで離れたページを選択してから削除します。
ただし、削除したページに配置されていたテキストフレーム、画像、図版なども一緒に消えてしまうので、必要な素材が残っていないか事前に確認してください。
迷うときは、削除前に別名保存しておくと、後から復元しやすくなります。
連結テキストフレームに注意
削除時に特に注意したいのが、**連結テキストフレーム**です。
InDesignでは、複数ページにまたがって本文が流れるようにテキストフレームを連結できますが、その途中のページを削除すると、テキストの流れが変わったり、オーバーセットテキスト(フレームに入りきらず表示されていない文字)が発生したりすることがあります。
ページ削除後は、テキストフレーム右下に赤いプラスマークが出ていないか、ストーリー全体の文章が欠けていないかを確認しましょう。
見た目上はページが消えただけでも、本文構造に影響している可能性があります。
ページの順番を入れ替える方法
ページの順番を入れ替えたい場合は、ページパネル上でページのサムネイルを**ドラッグして移動**します。
移動したいページを選んで、挿入したい位置までドラッグすると、ページの間に縦線や目印が表示されます。
その位置でマウスを離すとページが移動します。
ページ単位で構成を組み替えられるので、企画ページの順番変更や、章の入れ替え、広告ページの差し替えなどに便利です。
複数ページをまとめて選択してドラッグすれば、見開き単位や章単位で移動することもできます。
スプレッドの設定に注意
ただし、ページ移動では「ドキュメントページの移動を許可」や「選択スプレッドの移動を許可」といった設定が関係する場合があります。
スプレッドとは、見開きでひとまとまりになっているページの単位のことです。
通常の冊子ではInDesignが自動的に見開きを整えますが、特殊な折り加工や観音開きのようなレイアウトでは、ページが固定されていることがあります。
このような状態でページを移動しようとしても、思った位置に移動できなかったり、スプレッドが崩れたりすることがあります。
通常のページ順変更なのか、特殊な構造なのかを判断してから操作することが大切です。
移動後の確認ポイント
ページを移動した後は、親ページの適用状態とページ番号を必ず確認しましょう。
ページの中身は移動できても、左右ページの役割が変わることで、柱やページ番号の位置が不自然になることがあります。
たとえば、章扉を右ページ始まりにしたい場合、移動後に左ページへ回り込んでしまうと、印刷物としての読み始めが悪くなります。
商業印刷や冊子制作では、章の開始位置、白ページの扱い、総ページ数が4の倍数になっているかなども重要です。
InDesign上でページ順が整っていても、印刷・製本の条件に合っているかまで確認すると、実務で使えるデータになります。
レイヤーやペーストボードもチェック
また、ページを移動するときは、レイヤー上のロックや非表示オブジェクトにも注意が必要です。
ページ上の見えている要素だけで判断していると、移動後に非表示レイヤー内のオブジェクトや、ペーストボード(ページの外側にある作業領域)上のメモが残ったままになっていることがあります。
ペーストボードはデザイン途中の素材置き場として使われることも多いため、ページを移動する前後で不要な素材がないか確認すると、ファイルの混乱を防げます。
特に複数人で作業するデータでは、ページ構成を変えた理由が分かるように、ファイル名や作業メモを残しておくと引き継ぎがスムーズです。
別のファイルへページをコピーする方法
基本的なコピー方法
別のInDesignファイルへページをコピーしたい場合、代表的な方法は**ページパネルを使ってページを移動または複製する方法**です。
1. コピー元とコピー先のドキュメントを両方開く
2. コピー元のページパネルで対象ページを選択
3. ページパネルメニューから「ページを移動」を選ぶ
4. 移動先として別の開いているドキュメントを指定
ダイアログ内で「移動」ではなくコピーに相当する設定を選べる場合は、元ファイルにページを残したまま別ファイルへ複製できます。
バージョンや環境によって表示名が異なることがあるので、実行前にダイアログの内容をよく確認してください。
オブジェクトコピーとの違い
もう一つの方法は、ページ上のオブジェクトを選択してコピーし、別ファイルのページへペーストする方法です。
単純なレイアウトの流用であればこの方法でも対応できますが、ページ全体を再利用したい場合は、ページパネル経由でコピーする方が効率的です。
なぜなら、ページ単位のコピーでは、配置されたオブジェクトの位置関係や親ページとの関係を保ちやすいからです。
一方、オブジェクトコピーでは、貼り付け先のページサイズ、余白、レイヤー構成が異なると、位置がずれたり、意図しないレイヤーに入ったりすることがあります。
注意すべきポイント
別ファイルへページをコピーするときに特に注意したいのが、以下の要素です。
– **リンク画像**:InDesignでは画像を外部ファイルへのリンクとして配置していることが多いため、コピー先ファイルでもリンク切れが起きないように管理する必要があります
– **フォント**:使用しているフォントがコピー先の環境にない場合、文字が置き換わってしまいます
– **段落スタイル・文字スタイル**:同じ名前のスタイルがコピー先に存在していても、設定内容が異なる場合は見た目が変わることがあります
– **スウォッチ(色見本)**:カラー設定が異なると、意図した色で表示されないことがあります
ページをコピーした直後は問題なく見えても、後からスタイルを変更したときに予期しない崩れが出ることがあるため、スタイル名と設定の整合性を確認しておきましょう。
安全にコピーするコツ
安全に別ファイルへページをコピーするなら、**コピー前に両方のドキュメント条件をそろえる**ことが大切です。
ページサイズ、裁ち落とし、マージン、段組、見開き設定、カラーモードの考え方が大きく違うと、コピー後に細かな修正が増えます。
特に印刷用データでは、裁ち落としが不足していると仕上がり端に白い隙間が出る原因になります。
過去データを流用する場合でも、現在の入稿仕様に合っているかを確認し、必要に応じてドキュメント設定を調整してからコピーすると、後工程での手戻りを減らせます。
プリフライトで最終チェック
作業後は、**プリフライト**でエラーを確認するのがおすすめです。
プリフライトとは、リンク切れ、フォント不足、画像解像度、オーバーセットテキストなど、出力前の問題をチェックする機能です。
ページの追加・削除・移動・別ファイルへのコピーは、どれも一見簡単な操作ですが、実際にはページ番号、親ページ、スタイル、リンク、印刷仕様に影響します。
InDesignのページ管理を正しく行うには、操作そのものを覚えるだけでなく、**操作後に何を確認すべきか**までセットで理解することが重要です。
基本の流れを押さえておけば、ページ構成の変更や過去データの再利用にも落ち着いて対応できます。
最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくるとスムーズに作業できるようになりますよ。
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