InDesignでIDML形式に保存する方法をお探しですね。

広告

InDesignのデータを古いバージョンで開くには?IDML保存の方法と注意点

InDesignで作ったデータを外部の制作会社や印刷会社、別の担当者に渡すとき、「相手のInDesignが古くて開けない」というトラブル、けっこう起こりますよね。

InDesignの通常ファイル(INDD形式)は、新しいバージョンで作ったものを古いバージョンでそのまま開くことができないんです。

そんなときに便利なのが、**「IDML」という形式**。

CS4以降のInDesignなら開ける互換ファイルで、バージョン違いでのやり取りに役立ちます。

この記事では、古いInDesignで開けるようにするIDML保存の方法と、データを渡す前にチェックしておきたいポイントを分かりやすく解説します。

1. InDesignのバージョン違いで起こる「開けない」問題って?

InDesignの通常ファイル「.indd」は、作ったときのバージョン情報がしっかり記録されています。

だから例えば、InDesign 2024で作ったファイルを、InDesign 2020やCS6みたいな古い環境で開こうとしても、「対応していない形式です」って言われちゃうんですね。

これはバグじゃなくて、新しい機能やレイアウト情報をちゃんと保つための仕組みなんです。

でも実際の現場では、みんなが同じバージョンを使っているとは限りません。

自分は最新版を使っていても、外部のデザイナーさんや印刷会社、取引先が古いバージョンを使っているケースって意外と多いんです。

そのままINDDファイルを送ると「開けません!」って返ってきて、納期ギリギリで慌てることに…。

そこで登場するのが**「IDML」形式**です。

IDMLは「InDesign Markup Language」の略で、InDesignのデータを互換性のある形で保存・書き出すための形式。

特にCS4以降のInDesignで開けるように作られた、データ交換用のファイルなんです。

ただし注意したいのは、IDMLは魔法の変換ツールではないということ。

あくまで「古いバージョンで開ける可能性を高めるための中間ファイル」って考えるのが正解です。

理想を言えば、同じバージョンのInDesignで開いて、編集して、保存するのがベスト。

同じバージョンなら、文字組みや配置、効果、スタイルの再現性が一番安定しますからね。

でもどうしても違うバージョン間でデータをやり取りする必要があるときは、通常のINDDと一緒にIDMLも用意しておくと親切です。

2. IDML形式って何?CS4以降との互換性について

IDML形式は、InDesignのドキュメント情報をXMLベースでまとめた交換用ファイルです。

拡張子は「.idml」。

見た目は普通のInDesignファイルと似てるけど、役割はちょっと違います。

INDDが作業用のメインファイルなのに対して、IDMLはバージョンをまたいで開くための受け渡し用ファイルって感じですね。

「InDesign CS4以降(IDML)」という表記があるように、IDMLはCS4以降のInDesignで使える互換形式です。

例えば、新しいInDesignで作ったデータをIDMLで保存すれば、CS4以降の古いInDesignで開ける可能性があります。

ただしCS3以前では対応していないので、もっと古い環境とのやり取りには別の方法が必要になります。

でも注意してほしいのは、**IDMLにすれば全部完璧に再現されるわけじゃない**ということ。

新しいバージョンにしかない機能や、古いバージョンでは理解できない文字組み設定、効果、オブジェクトの属性なんかは、開いたときに変わっちゃったり、無効になったりすることがあるんです。

特に日本語の組版では要注意。

禁則処理、文字組みのアキ量、フォント環境、段落スタイルの違いで、改行位置や文字の送りが変わることがあります。

ピッタリ揃えたレイアウトがズレちゃうことも…。

また、古いバージョンでIDMLを開くと、内部的にはそのバージョン用のドキュメントに変換されます。

変換した後は、必要に応じて改めてINDD形式で保存し直すのが普通です。

IDMLはあくまで受け渡しや変換のための形式なので、ずっとIDMLのまま編集作業を続けるものじゃありません。

開いた後はレイアウトを確認して、問題なければそのバージョンのINDDとして保存する流れが安全ですよ。

3. 古いInDesignで開くためのIDML保存・書き出し手順

IDML形式で保存する方法は、使っているInDesignのバージョンによってメニュー名が少し違うことがあります。

基本的には**「ファイル」メニューから「別名で保存」または「複製を保存」**を選んで、形式として「InDesign CS4以降(IDML)」を指定します。

バージョンによっては「ファイル」メニューの「書き出し」から「InDesign Markup(IDML)」を選ぶ場合も。

どっちでも、最終的に拡張子が「.idml」のファイルができればOKです。

実際の作業では、まず元のInDesignで対象のINDDファイルを開きます。

次に、ファイルメニューから保存・書き出しの操作をして、保存形式でIDMLを選択。

保存先は元のINDDと同じフォルダでもいいんですが、間違えて上書きしたり混同したりしないように、ファイル名に「_IDML」とか「_CS4以降用」って付けておくと分かりやすいですよ。

手順をまとめると、こんな流れです:

– 元のInDesignでINDDファイルを開く
– 「ファイル」から「別名で保存」「複製を保存」または「書き出し」を選ぶ
– 形式で「InDesign CS4以降(IDML)」または「InDesign Markup(IDML)」を選ぶ
– 拡張子が「.idml」になっているか確認して保存
– 相手のInDesignでIDMLを開いて、レイアウトを確認してからINDDで保存してもらう

IDMLを書き出したら、できれば自分の環境でも一度開いて確認しておくと安心です。

開いたときにリンク切れやフォント不足の警告が出たら、相手側でも同じ問題が起こる可能性大。

IDMLファイル自体には、配置画像や使用フォントが全部入ってるわけじゃないんです。

だから、印刷会社や外部スタッフに渡すときは、**IDMLだけじゃなくて、リンク画像や必要な素材も一緒に整理して渡す**必要があります。

InDesignには「パッケージ」っていう便利な機能があって、ドキュメント、リンク画像、フォント情報、印刷指示書なんかをまとめて整理できます。

IDMLで互換性を確保しつつ、パッケージで関連素材をまとめて渡せば、相手側での再現性がグッと高くなりますよ。

特に入稿や共同編集では、IDML単体じゃなくて**「INDD、IDML、リンク画像、PDF確認用データ」をセットで渡す**と、トラブルを減らせます。

4. IDMLで渡す前にチェックしたい注意点と使い分けのコツ

IDML形式は便利だけど、「古いInDesignで必ず完全に同じ状態で開ける」っていう保証はありません。

一番注意したいのは、**文字の位置ズレや改行の変化**です。

InDesignでは、バージョンやフォント環境、組版エンジン、段落設定の違いで、同じ文章でも行末の位置が変わることがあるんです。

特に冊子、カタログ、約款、縦組みの日本語レイアウトみたいに、文字量が多くて組版の精度が大事なデータでは、IDML変換後の校正が欠かせません。

**画像やリンク素材の扱い**にも要注意。

IDMLはドキュメントの構造を受け渡すための形式で、配置してる画像データを完全に含んでいるわけじゃありません。

相手の環境で画像リンクが見つからないと、プレビューは表示されても高解像度で出力できないことがあります。

印刷やPDF書き出しを前提にするなら、リンクパネルでリンク切れがないか確認して、必要な画像ファイルを同梱して渡しましょう。

**フォント**も大きなチェックポイント。

自分のPCにあるフォントが相手のPCに入ってなければ、代替フォントに置き換わって、文字幅や行送りが変わっちゃう可能性があります。

フォントライセンスの関係でフォントファイルを渡せないこともあるので、事前に使用フォントを共有して、相手側で使えるか確認しておくといいですね。

確認用のPDFも一緒に渡せば、相手はIDMLを開いた後に元の見た目と比較しやすくなります。

実際の仕事では、**作業の目的によってIDMLの使い方を分ける**と効率的です:

– **外部に編集可能データを渡す場合** → IDMLを用意して、見た目確認用にPDFも添付
– **印刷入稿が目的で相手が編集しない場合** → IDMLより入稿仕様に合ったPDFのほうが適してることも
– **同じチーム内で継続的に編集する案件** → できるだけInDesignのバージョンを統一するのが一番安全

IDMLは古いInDesignで開くための有効な手段だけど、最終的な品質を守るには「保存して終わり」じゃダメなんです。

IDMLを書き出した後は、相手のバージョン、使用フォント、リンク画像、確認用PDF、変換後のレイアウトチェックまで含めて考える必要があります。

CS4以降との互換性を持たせたいときは、IDMLを正しく使いながらも、**同じバージョンで作業するのが一番安定する**っていう基本も忘れないでくださいね。

この記事が、InDesignのデータ受け渡しで困ったときの参考になれば嬉しいです!

広告