InDesignで見開きにする方法をお探しですね。
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InDesignの見開きページを作る方法と単ページに戻す方法をわかりやすく解説
InDesignで冊子やパンフレットを作っていると、「見開きでデザインしたいけど、あとで単ページに戻せるかな?」「PDFを書き出したら左右がつながっちゃった…」なんてこと、ありますよね。
見開きページは紙面全体の流れを確認しやすくて便利なんですが、印刷会社への入稿やWebに載せるときには単ページのPDFが必要になることも多いんです。
この記事では、InDesignで見開きページを作る手順から、見開きを解除して単ページに変更する方法、レイアウトが崩れないための確認ポイント、そしてPDF書き出しのときの注意点まで、順番に説明していきます。
1. InDesignで見開きページを作る基本設定
InDesignで見開きページを作るときは、新しくドキュメントを作る画面で「見開きページ」にチェックを入れるだけでOKです。
ページサイズやページ数、綴じ方向、マージン、裁ち落としなどを設定して、「見開きページ」をオンにすると、2ページ目以降が左右に並んだ冊子の形になります。
雑誌やカタログ、パンフレット、冊子の本文ページなど、左右のページを一つの画面として見ながら作りたいときにぴったりです。
特に、写真を左右にまたがって大きく配置したいときや、ノド側(製本する内側)の余白を意識したレイアウトでは、単ページ表示よりも見開き表示のほうが完成イメージがつかみやすくなります。
すでに作ってあるドキュメントを見開きに変えたいときは、「ファイル」メニューから「ドキュメント設定」を開いて、「見開きページ」をオンにすればOKです。
これでページパネル上のページが左右に並ぶスプレッド形式に変わります。
ただし、すでに作ってあるレイアウトが自動できれいに並び直してくれるわけではないので注意が必要です。
左右ページのマージン設定や、親ページ、ページ番号、画像やテキストの位置は、変更した後に必ず確認しましょう。
特に単ページのつもりで中央に配置していた要素は、見開きにすると視覚的な中心がずれて見えることがあるので、実際の仕上がりをイメージしながら微調整してくださいね。
見開きページを扱うときに知っておきたいのが、「ページ」と「スプレッド」の違いです。
ページは1枚ごとの紙面のこと、スプレッドは複数のページが横に並んだまとまりのことを指します。
InDesignで見開き表示にすると、左ページと右ページが1つのスプレッドとして表示されますが、データ上ではそれぞれ別のページとして管理されています。
この仕組みを理解しておくと、PDF書き出しのときに「ページで書き出すのか」「スプレッドで書き出すのか」で迷わなくて済みます。
印刷用の入稿データでは、見た目は見開きで作っていても、PDFは単ページで書き出すことが多いという点も覚えておきましょう。
2. 見開きページを解除して単ページに変更する方法
見開きページを解除して単ページに変更するには、「ファイル」メニューから「ドキュメント設定」を開いて、「見開きページ」のチェックを外します。
設定を変えると、ページパネル上で左右に並んでいたページが、1ページずつ独立した状態になります。
冊子として作っていたデータを、Web掲載用の資料や単ページ入稿用のデータに変えたいときに使う操作です。
基本的な変更自体は簡単なんですが、見開き前提で配置していた画像やオブジェクトがある場合、単ページ化すると意図しない位置に見えたり、ページをまたぐ要素が扱いづらくなったりすることがあります。
単ページに変更する前には、ページパネルのメニューにある「ドキュメントページのシャッフルを許可」や「選択スプレッドのシャッフルを許可」の設定も確認しておくと安心です。
これらはページの並び方やスプレッドのまとまりに影響する項目で、特殊な折り加工や、表紙まわり、観音開きのような変則的なレイアウトを作っている場合に関係してきます。
普通の冊子を単ページ化するだけなら、ドキュメント設定の「見開きページ」をオフにする流れで問題ないことが多いですが、ページが思った順番に並ばない場合は、ページパネル側の設定も見直してみましょう。
作業前に別名保存してバックアップを作っておくと、レイアウトが崩れたときにも元に戻しやすくなりますよ。
単ページ化の主な流れは、こんな感じで考えると分かりやすいです。
– 作業前に元データを別名保存する
– 「ファイル」→「ドキュメント設定」で「見開きページ」をオフにする
– ページパネルでページ順と親ページの適用状態を確認する
– 画像、文字、ページ番号、ノド側余白を確認して必要に応じて調整する
見開きを解除した後に特に注意したいのは、見開きの中央をまたいで配置した写真や罫線、背景オブジェクトです。
見開きでは自然に見えていた要素でも、単ページになると左右どちらかのページにはみ出していたり、片側だけに残って不自然に見えたりすることがあります。
また、親ページで左右別々のマージンや柱、ノンブル(ページ番号)を設定している場合、単ページ化した後に位置の印象が変わることもあります。
単に設定を切り替えるだけで完了と考えず、実際のページを1ページずつ確認することが、きれいな単ページデータに仕上げるための大事な工程です。
3. レイアウト崩れを防ぐための確認ポイント
見開きから単ページへ変更するときに起こりやすいトラブルは、ページ順の乱れ、オブジェクトのはみ出し、余白バランスの変化、親ページの適用ズレなどです。
InDesignでは見開きページを解除しても、すべての要素が単ページ用に自動で最適化されるわけではありません。
たとえば、左右ページをまたぐ大きな写真を使っている場合、単ページPDFでは写真が分断されます。
分断すること自体が意図したデザインなら問題ないんですが、Web上で1ページずつ見られる資料では、片側だけを見たときに意味が伝わらないことがあります。
用途が印刷なのか、画面で見るものなのかによって、単ページ化した後の見え方を確認する基準を変えることが大切です。
また、冊子のデザインでは「ノド」と「小口」の考え方が重要になります。
ノドは製本するときに綴じられる内側、小口は外側の端のことです。
見開きページでは左右ページで内側と外側が変わるので、マージン設定も左右非対称にすることがあります。
でも、単ページの資料として使う場合は、すべてのページを同じ感覚で見せたほうが読みやすいこともあります。
特に営業資料や提案書、ダウンロード用のPDFなどでは、冊子のノドを前提にした余白よりも、画面上で中央に見える配置のほうが適している場合があります。
単ページに変更した後は、印刷物としての正しさだけでなく、読む人が実際に見る環境も考えて調整しましょう。
確認するときは、次の項目を順番に見ていくと効率的です。
– ページ番号が正しい順番で表示されているか
– 親ページの柱、ノンブル、背景が意図通り適用されているか
– 見開き中央をまたぐ画像や図形が不自然に切れていないか
– 裁ち落とし、マージン、ノド側の余白が用途に合っているか
– PDFにしたとき、1ページずつ読んでも内容が理解できるか
作業中に判断に迷ったときは、InDesign上の表示だけで判断せず、いったんテストPDFを書き出して確認するのがおすすめです。
InDesignの画面では問題なく見えても、PDFビューアで単ページ表示にすると余白の偏りや画像の切れ方が気になることがあります。
印刷会社に入稿する場合は、入稿ガイドに「単ページPDF」「見開きPDF」「トンボあり」「裁ち落としあり」などの指定があるので、必ず事前に確認しましょう。
入稿先によって求められる形式は違いますし、見開きでデザインしたからといって、見開きPDFで入稿するとは限りません。
この点を誤解しないことが、再入稿や修正の手間を減らすポイントです。
4. PDF書き出しで見開き・単ページを正しく指定する方法
InDesignからPDFを書き出すには、「ファイル」メニューの「書き出し」を選んで、形式で「Adobe PDF(プリント)」または用途に応じたPDF形式を選びます。
印刷会社への入稿では一般的に「Adobe PDF(プリント)」を使って、Web閲覧や配布資料ではファイルサイズや画質を調整して書き出します。
ここで重要なのが、書き出し設定画面の「ページ」または「スプレッド」の指定です。
「ページ」を選ぶと1ページずつ独立したPDFになって、「スプレッド」を選ぶと見開き単位で左右がつながったPDFになります。
見開きデザインをしていても、単ページPDFが必要な場合は「ページ」を選ぶ必要があります。
単ページPDFとして書き出したい場合は、書き出し設定の一般項目で「ページ」を選択して、「スプレッド」にチェックを入れないようにします。
これで、InDesign上では見開き表示のままでも、PDFでは1ページずつ出力できます。
つまり、作業中の見やすさとして見開きページを使って、納品するときには単ページPDFにすることができるんです。
反対に、クライアント確認用として完成イメージを見開きで見せたい場合は、「スプレッド」を選んで書き出すと、左右ページが並んだ状態のPDFになります。
ただし、見開きPDFは画面で確認するには便利なんですが、印刷入稿では受け付けてもらえない場合もあるので、用途を分けて使いましょう。
印刷用PDFを書き出す場合は、ページ形式だけでなく、トンボと裁ち落としの設定も重要です。
裁ち落としっていうのは、仕上がりサイズの外側まで背景や画像を伸ばしておく領域のことで、断裁するときのわずかなズレで白いフチが出るのを防ぐ役割があります。
印刷会社から3mmの裁ち落としを指定されることが多いので、ドキュメントを作るときに裁ち落としを設定して、PDF書き出しのときにも「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」を有効にします。
トンボが必要かどうかは入稿先によって違うので、指定がある場合のみ付けるのが安全です。
PDFプリセットは、印刷会社の指定があればそれに従って、指定がない場合は高品質印刷やPDF/X系の設定を検討しましょう。
見開きPDFと単ページPDFの使い分けは、目的で判断すると失敗しにくくなります。
デザイン確認やプレゼン用で、左右のつながりを見せたい場合は見開きPDFが便利です。
一方、印刷入稿、ページ単位での校正、Web掲載、PDF資料としての配布では、単ページPDFのほうが扱いやすい場面が多くなります。
特に入稿では、印刷会社のワークフロー上、ページごとに面付けを行うため、単ページPDFを求められることが一般的です。
面付けっていうのは、印刷や製本に合わせてページを並べ替える工程のことで、制作する側が見開きで並べたPDFを入稿すると、かえって作業の邪魔になることがあります。
最後に、InDesignで見開きページを作ったり、解除して単ページに変更したりする作業は、「編集するときの表示」と「納品するときのPDF形式」を分けて考えると整理しやすくなります。
編集するときは見開きページを使ってデザインの流れを確認して、必要に応じてドキュメント設定から単ページに変更します。
PDF書き出しでは、見開き表示のままでも「ページ」を選べば単ページPDFにできるので、必ずしもInDesignデータ自体を単ページ化しなければいけないわけではありません。
目的がレイアウト修正なのか、PDF出力形式の変更なのかを切り分けることで、不要な崩れや手戻りを防げます。
見開きと単ページの違いを正しく理解して、用途に合った設定で書き出すことが、InDesignデータを安全に仕上げる近道です。
この記事が、皆さんの作業の参考になれば嬉しいです!
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